運送業許可に必須の法令試験を一発合格した方法!忙しくて時間が無い人が短期間で合格した勉強法を公開します。

一般

一般貨物自動車運送事業の許可は、申請書類を揃えても、運営資金の準備が整っても、法令試験に合格しない限り、取得はできません。

 

私は、会社員(フルタイム正社員)と、主婦の二足のワラジを履く、毎日が時間に追われる忙しい正社員主婦なのですが、こんな私でも、セミナーも指導も受けず、1か月半の自主学習だけで一発合格できた(しかも満点)、法令試験の勉強方法を公開したいと思います。

 

この法令試験は、ちょっと特殊で、試験を実施する運輸局側から、試験場にて条文集13科目全文をコピーしたものを受験者に渡されます。

それを試験中に見て、答えを書いて良いという事になっています。

 

「答えを見ることができるのだから勉強しなくても大丈夫」・・・と思いがちですが、それがそうでもないのです。
そう思って何度も不合格になった人が、思った以上にたくさんいます。

 

是非ともあなたにも一発合格していただきたいので、出来れば飛ばさずに最後まですべて読み終えてくださいね。

 

運送業許可取得に必要な法令試験とは

 

運送業の許可申請を行政書士に依頼し、申請に必要なすべての書類も揃え、資金も調達し、無事に運輸局に申請して、受理されてから約1か月後ぐらいに、法令試験の案内が届きます。

法令試験は、運送業に関する法令の13科目から出題され、全30問ですが、8割以上の正解でないと合格できないので、簡単でないことは確かです。

 

法令試験はどうして必要なの?

 

一般貨物自動車運送事業を始める方々には、運送業に関する法令を知って頂き、法令に従って業務を行って頂かなくてはいけません。

貨物自動車運送事業法第6条
「その事業を自ら的確に遂行するに足る能力を有するものであること。」

このことについてより確実な審査をするため、平成20年7月1日以降の申請から法令試験が実施されており、運送業にとって、とても重要な試験だということです。

 

法令試験の受験資格は?

 

個人の申請であれば、申請者本人だけです。
法人申請の場合は、貨物自動車運送事業に専従する業務を執行する常勤役員に限られます。

 

もしも不合格になったら?

 

もし不合格になったら、翌々月に1回だけ再度法令試験を受けることが出来ます。
個人の場合は、受験する人は申請者本人に変わりはありませんが、法人申請の場合は、常勤役員であれば、別の人に替わって受験しても大丈夫です。

 

どちらの申請も、2回とも不合格になれば、一から申請をやり直さなければいけません。

一からやり直す場合、資金的に余裕のある会社はいいですが、申請の条件の1つである「約半年分の営業資金が通帳残高に残されていることの証明のための通帳コピー」が難しくなったりするので、やはり、一発合格に越したことはありませんね。

 

ここから本題に入ります。

運送業を知らないただの主婦が一発合格した勉強法とは

 

私が法令試験を受けると決まったのは、試験の1ヶ月半前。たったの45日しか勉強する期間がありませんでした。
しかも、私はフルタイムで働いており、家に帰れば主婦業が待っています。
日曜日には、平日に出来なかった家庭のことをやらなければいけないし、本当に時間に余裕がありませんでした。
ですが、私が受験するのは、常勤役員が1回不合格になったあとの、最後の1回だけの試験。後がありません。

限られた短い期間での自主学習だったので、最短で効率よく、必ず合格するための万全の試験対策が必要でした。

 

まず、法令条文集と過去問を手に入れる

 

まず最初にやった事は、法令条文集と過去問10回分を入手しました。
ネットで行政書士さんが販売しているので、そちらを会社で購入してもらいました。

ネットで運輸局が条文集も過去問も公開されています。
無料で手に入るので、完全無料で勉強できますが、条文集だけは行政書士の所で販売しているものの方が、各条文が太字になっていたりして見やすく、勉強しやすかったです。

私としては、過去問は運輸局のネットで入手、条文集は行政書士が販売している条文集を、おススメします。

 

学習時間の割り振り

 

次に、毎日30分は、条文集を見ながら過去問を解くようにしました。
が、毎日30分もままならず、勉強が遅れがちに。

もっとスピードを上げなくてはいけないと感じ、時間を決めず、10回分の過去問を、1日1回分ペースで、毎日ローテーションでこなしていくという方法に変更しました。

30日で10回分の過去問を、3回づつこなすことになります。

 

過去問1回分(30問)の中で、不正解の問題をチェック

 

30問解いた後、答え合わせは回答後すぐに実行します。
明日に延ばしてはいけません。

回答する筆記用具は、あとで答えを消して、何度でも問題用紙を使えるようにするため、直接鉛筆又はシャープペンで記入するようにします。

そして答え合わせの時に、不正解だった問題のところを、過去問にも、条文集にもチェックしておきます。

私の場合は、その問題の番号と条文に、鉛筆で大きな〇を付けていきました。
どちらも、後で不正解だった問題だけを集中して覚えるために必要なのです。

不正解する問題をピックアップすることはとても重要。
自分の不得意部分が分かるということは、次の正解に繋がります。

過去問に出たところの条文には、アンダーラインを引いて、目立たせました。
「この条文は、問題に出るほど重要だ」という目印です。

 

不正解を正解にする

 

過去問を30回分終えた後は、次の10日間で、不正解してチェックしてある問題だけを、条文集を見て、その問題の正解回答を頭の中に叩き込みます。

 

不正解を正解にしていく手順

最初は条文集を必ず見て不正解問題だけを解いていってください。
覚えたなと思ったら、次は条文集を見ないで、不正解問題だけでなく、過去問を1回分ずつ全て解いてみてください。

1回分づつ、回答時間50分を計り、実際に試験が行われているようなシチュエーションで行ってください。

そして、また不正解する問題が出てきたら、

 

①チェックする

②条文を見て正解をたたき込む

③条文を見ないで1回分の過去問を試験さながらに解いていく

 

この流れで、持っている過去問すべてが解けるようになるまで繰り返します。

 

全部正解するようになったら、次の段階に入ります。

条文集の引き方をマスターする

 

不正解の問題を解消させ、過去問をすべて解けるようになったら、次は行政書士から手に入れた「条文集」の早い引き方をマスターします。

過去問題集の各問題には、どの条文に対しての問題なのか、法令13科目の中の法令科目名が必ず書いてあります。
それを見て、条文集のどこにその条文が書いてあるのか探すのですが、これをマスターしてない人が多いです。

 

条文集の引き方

 

もう引き方は分かっていると思いますが、ここで再確認します。

試験問題の上部には必ず、

【〇〇〇法(規則)】(○○○○○○○○)
と書いてあります。

【 】が法令科目、( )が法令科目の中の詳細事項です。
(例)・・・試験問題上部に

「【貨物自動車運送業法】(一般貨物自動車運送事業の許可)」

と書いてあった場合、条文集の最初の「目次」のページを見て、

【貨物自動車運送業法】を探します。

条文集の目次に、

「①貨物自動車運送業法・・・・・1~15(ページ)」

と書いてあるので、
1ページから15ページまで、順に開いて見ます。

その中に、

(一般貨物自動車運送事業の許可)

と書かれている条文を探します。

 

これを早く引けるようになるように、問題ごとに条文集を引き、その箇所をピンポイントでさっと引き出せるよう慣れておくことが大事です。

 

条文集を使って過去問をやっていると、だんだん引き方のコツが分かってきて、早くなっていき、問題に該当する条文がどこにあるか、覚えるようになってくるのですが、それだけでは実際の試験の時に戸惑うことになります。

 

条文集の概要を把握する

 

練習した条文集は慣れていくため、引き方が早くなるのですが、それだけでは、試験本番に失敗することになります。

 

慣れたのは、日ごろ使っていた条文集だけです。

 

試験本番に運輸局から提供される条文集は、文字の大きさから太字などの装飾などが、いつも使っていた条文集とは違うため、全く違う条文集を渡された感覚になり、どこに何が書いてあるか分からず、自信満々に臨んだ試験でも、一瞬にして頭が真っ白になってしまいます。

 

何を隠そう、私が本番の法令試験で、実際にそうなってしまったのです。
「しまった!合格できない・・・」
頭が真っ白になった私は、1問目から問題が解けません。
条文集が使えなくなってしまったので、テンパってしまったのです。

 

ですが、時間が過ぎていくだけなので気を取り直し、ゆっくり問題を読んでいくことにしました。

 

4問目ぐらいから、勉強してきた過去問にあった問題が出題されていて、次々と回答することが出来ました。

 

30問最後まで進めていき、過去問にもなかった問題が4問、過去問にあったが、答えを忘れてしまったものが2問、合計6問が回答できていません。

 

これは条文集を使うしかないと思い、閉じていた条文集を開きました。

 

条文集を再度ゆっくり見てみると、目次・法令科目・条文題名・・・と、文字の大きさや文字装飾が違うだけで、順序や内容は同じだという事に気付き、残り6問を条文集で確認、回答でき、無事、全問正解で合格することが出来ました。

 

実際の法令試験本番での効率的な解き方

 

本番の法令試験では、

 

①条文集を見ないで、問題を30問最後まで、解けるものだけを先に解いていきます。

答えが分からないものは後回しにして、最後まで解いていきます。

最初から条文集を見ていたら、時間が足りなくなってしまうため、解ける問題も制限時間により解けなくなってしまう恐れがあるので、この方法は重要です。

 

②最後まで解いたら、答えが分からなかった問題に戻り、1つづつ条文集を引いていきます。

あわてずに、条文集を目次→法令科目→条文題名 と順番に見ていけば、必ず答えが書いてあるところにたどり着きます。

 

③最後に、過去問にあったが、忘れてしまった問題の回答を、条文集で確認します。

 

回答を間違わないように、必ず条文集で確認し、間違っていたら回答を書き直しましょう。

 

④時間が余ったら、他に正否が気になる問題の回答を、条文集で確認しましょう。

面倒がらずに、時間がある間は、確認を怠らずに、正否が気になる問題はすべて条文集で確認しましょう。

 

運送業許可の法令試験の勉強手順まとめ

 

法令試験に合格するための勉強手順をまとめると、

 

1.法令集と過去問を入手。

 

2.条文集を覚えるのではなく、過去問を覚えるようになるまで繰り返す。

 

3.過去問で出来なかった問題をチェック&条文集にもチェック。

過去問が全問正解出来るようになるまで繰り返す。

 

4.条文集の引き方を練習する。

条文集の構成を頭に入れながら行う。
(目次・法令科目・条文題名・条文・・・ この構成順序を把握し理解する)

 

運送業許可の法令試験対策まとめ

 

条文を覚えようとする人がいますが、あえて条文を覚える必要はありません
時間に余裕がある人はそれも良いかも分かりませんが、条文が多すぎますし、覚えなくても試験は出来ます。

一番大事なのは、

過去問を覚えるほどこなすことと、条文集の引き方を覚える事

 

この2つが、合格への最短コースの肝です。

 

これが出来れば、一発合格も夢ではないと思います。

 

出題される問題は、すべて過去問であるわけではなく、私が試験を受けた時でも、過去問にない新しい問題がある程度出てましたので、「過去問と条文集の引き方」この2つを制覇することが何より大事という事です。

 

私が勉強するために用意した過去問は、過去10回分でしたが、余裕があればもっと多くこなせるほうが、より合格率が上がると思います。

 

あなたの試験対策の参考になれば幸いです。

 

がんばってくださいね!

 

 

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